そもそも衛生管理の目的は?
そもそも衛生管理の目的は何ですか?ズバリ、「ウィルス感染防止」です。この目的を達成するために、施設関係者が相互に協力して統
一されたルールを作成→実行→検証→修正し継続いくことが衛生管理です。衛生管理は、一定の雛形はあるものの施設によってオーダ
ーメイドで作り上げていかなければならない作業です。また、様々な知識も必要とされ、特に感染経路に関する知識は必須事項です。
感染経路を知る
感染経路には次のようなものがあります。『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用。
@接触感染
皮膚や粘膜の接触、または医療従事者の手や聴診器などの器具、その他手すりなど患者周囲の物体表面を介しての間接的な接触で病
原体が付着し、その結果感染が成立するもの。
A飛沫感染
患者の咳やくしゃみ、あるいは気道の吸引などによって飛散する体液の粒子(飛沫)は時に病原体を含んでいるが、5マイクロメートル以上と
大きく重いものは3フィート未満しか到達しない。これが他人の粘膜に付着することで感染が成立する。
B空気感染
飛沫として空気中に飛散した病原体が、空気中で水分が蒸発して5マイクロメートル以下の軽い微粒子(飛沫核)となってもなお病原性を保
つものは、単体で長時間浮遊し、3feet以上の長距離を移動する。呼吸により粒子を吸い込むことにより感染を生じる。
C経口感染
感染動物由来の肉や、糞便で汚染された水などの経口摂取により感染が成立する。
Dベクター感染
他の動物(特に節足動物)が媒介者(ベクター)となって、伝播することで感染が成立するもの。(1) その病原体の生活環の一環として、ベク
ターの体内で発育、増殖し、そこから感染する場合と、(2) 単にベクターの体表面に付着した病原体が機械的に伝播される場合(機械的ベ
クター感染) とがある。
E血液感染
注射や輸血などといった医療行為の他、外傷による出血が他者の目など粘膜に触れるなどして、血液中の病原体が感染を生じる。
F母子感染
胎内感染、産道感染、母乳感染がある。
感染経路は複雑に連鎖している
以上のように最終感染経路は分類されますが、途中経路においては複雑に連鎖しています。
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